小樽港にサハリンプロジェクトの“珍船”!


 長さ100mの台船に工場が乗せられた珍しい船が、次々と小樽港に入ってきている。
 12日(金)に入港したのは、タグボート(MS.SALVISION・シンガポール船籍・951トン・全長46.5m)に引かれた台船(UNI-HAUL339・シンガポール船籍・5,809トン・全長96.56m)の上には、大きなパイプが縦横に走る巨大なプラント施設が乗っている。
 13日(土)に入港したタグボート(MS.LAUREN・アメリカ船籍・817トン・全長43.1m)は、台船(LABROY238・シンガポール船籍・4,847トン・全長98.56m)上に同じく大きなプラント施設を乗せている。
 小樽港に停泊しているこの巨大施設は、港の巨大倉庫と肩を並べる大きさで、あたりの光景を一変させている。
 2台の台船は、韓国・ウルサンで製造した施設を乗せ小樽港に入った。この施設は、サハリンプロジェクトでの石油精製プラント。現在は、2台が入港しているが、さらに4台が入港の予定で、施設は一時的に原油を備蓄するもので、各施設はサハリンでドッキングさせプラント工場となる。
 現在サハリンが、まだ氷で閉ざされているため、小樽港で約一ヶ月停泊の予定。残りの4台は、月末にかけて小樽港に入港する。
 次々に現れる巨大な台船で、小樽市にも臨時収入としての係留料が入る。料金は1トンあたり、1日11.2円で、入港したタグボート、台船の4隻計12,424トンで約14万円の日収となる。
 入港時には、第3ふ頭と港町ふ頭に分かれて停泊していたが、現在は、2つの台船は並んで港町ふ頭に停泊している。この“珍船”を目当てに、すでに見物客も現れている。