“消防犬ぶん公”が里帰り!市消防本部にレプリカ!


bunko7.jpg 小樽市消防本部で育てられた消防犬ぶん公が里帰りし、懐かしい我が家に帰ってきた、9月8日(金)、消防犬ぶん公のレプリカが、市消防本部に寄贈された。
 消防犬ぶん公の命日(2/3)に結成された「消防犬ぶん公記念碑建設期成会」(木下英俊会長)は、ぶん公の記念碑建設と剥製の整備のための募金活動を行い、全国各地から手紙と一緒に集まった寄付金で、ぶん公のブロンズ像を建設し、7月21日に小樽運河プラザでお披露目した。
 ぶん公のブロンズ像を作成したのは、小樽運河のガス灯を製作したことで知られる株式会社木下合金(長橋2)。粘土で型を作り、石膏で反転させ、プラスチックを塗り原型を作り、ブロンズを流して作成した。ブロンズ像が完成し、プラスチックの原型だけが残っていた。原型は、同社の工場の片隅に置かれ、誰れも振り向かずさびしい思いをしていた。同社では、せっかく造ったものなのだから、色々な人に見てもらいたいと、ブロンズ像と同じように濃緑色に塗られたプラスチックの原型をレプリカとして、8日(金)、市消防本部にに寄贈した。
 市消防本部の仲谷正人消防長は「これからも皆様にぶん公の面倒を見てもらって、可愛がってもらえれば」と、このプラスチックの原型を消防庁舎6階の講堂内の展示コーナーに飾ることにしている。
 ブロンズ像作成と剥製の整備費よりも多く集まった10万円も、市のぶん公基金となった。今後、期成会は「ぶん公維持保存会」として、記念碑と剥製の維持・保存をするため募金活動を続けていくことにしている。
 さらに、黒板消しのストラップなどのグッズを全国に販売しているNPO法人メーデルでは、現在、ぶん公のイラストを作成しており、ぶん公グッズを開発する予定だ。この売り上げの一部をぶん公の維持・保存のためのものにするという。
 小樽の伝説となっている消防犬ぶん公が、ブロンズ像とレプリカで再びよみがえり、街の活性化のために“頑張れ!ワンワン”と吠える声が聞こえるようだ。

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