練習船「こじま」小樽港に!海上保安大学校の航海実習!


kojima.jpg 海上保安大学校(広島県呉市)の練習船「こじま」(約3,000トン)が、将来の幹部候補生42名を乗せて、11月14日(土)9:00に小樽港に入港した。
 同大学校の練習船「こじま」は、35mm機関砲や20mm機関砲をはじめ、救命艇2隻、高速警備救難艇、作業艇などを備える海上保安の巡視船仕様となっている。総トン数3,000トン、全長115m、幅14m、深さ7.3m、主機関はディーゼル4,000馬力を2基備え、速力18ノットで、約7,000海里の航続距離を持ち、最大搭載人員118名の本格的な巡視船だ。
 海上保安庁の幹部職員を養成する海上保安大学校は、4年半の教育機関のうち、通算して1年間は乗船実習にあて、幹部海上保安官に必要な知識・技能を実体験を通じて体得させる練習船教育を実施している。
 今回、小樽港に入港した幹部候補生は、3年生の42人(男38・女4)。学校を卒業し研修期間を終えて現場に配属された時に、海上保安庁の各管区の特色を把握しておくために、呉市から新潟・小樽・東京・神戸・九州・沖縄までの、日本列島を一周する。この乗船実習は、9月19日から11月20日までの2ヶ月をかけて行われている。
 停泊中の船内の教室では、幹部候補生たちが機関や通信の演習授業に熱心に取り組んでいた。
 小川泰治船長は、「4年半の中で船舶や知識、技術、指揮統率力などを実践でどう活かすのかは、実際に船に乗らなければ習得出来ない。今回の実習で、これまで学んできた知識を活用し、さらに腕を磨いて欲しい」と、幹部候補生に期待していた。
 練習船「こじま」は、小樽港で航海で疲れた学生たちをリフレッシュして、15日(日)16:00に、次の目的地東京に向けて出港する。(教室写真は第一管区海上保安本部提供)

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