美術館に流れる指笛の音色!視覚障害者と盲導犬の演奏! 


yubifue1.jpg 11月3日(金)文化の日、絵画に囲まれた静かな市立小樽美術館(色内1・佐藤敬爾館長)の会場から、視覚障害者と盲導犬とのアンサンブルで、柔らかな指笛の音色が流れ出た。
 この指笛演奏は、美術館ギャラリーコンサート~指笛へのいざない~で、市内在住の視覚障害者・山田修さん(60)と盲導犬のナナ号による心癒される催し。
yubifue2.jpg ピンクの服を着たメス6歳の盲導犬ナナ号に先導された山田さんが、約50人の聴衆の前へゆっくりと歩みを進めた。早速、指を口に合わせ、絵画に囲まれる会場に柔らかで情感豊かな音色を響かせた。この間、ナナ号は主人の足元でじっくりと主人の指笛に聞き入っていた。
 夢路より・赤とんぼ・枯葉 ・北の国からなど馴染みのある曲が次々に演奏され、会場からは、大きな拍手が送られていた。演奏の合間には、山田さんの人生経験や美術、音楽に対する熱い思い入れなどが語られた。
 梅ヶ枝町の薬師寺智恵子さん(71)は、「フルートみたいに綺麗な音色ですね。とてもびっくりしました。絵画に囲まれて、このような演奏を聞けて嬉しいです。本当に素晴らしい」と、目を閉じて指笛の音色にじっと耳を傾けていた。

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