全国初の試み!小樽市感染症危機対策ネットワーク構築!


hoken.jpg 新型インフルエンザの脅威に備え、教育機関や企業を含めた「小樽市感染症危機対策ネットワーク」作りが、小樽市保健所(外岡立人所長)を中心に始まっている。
 11月13日(月)18:30から小樽市医師会館(富岡1)で、小樽市保健所主催・小樽市医師会共催のネットワーク作りのための説明会が開催された。
 同ネットワークは、市内の感染症発生の未然防止とまん延防止を目的とした、感染症情報の交換・共有システム。教育機関、乳幼児・高齢者施設、医療機関、観光施設、一般事業所などと連携して、感染症対策を実行する。
 これまでのメーリングリスト「小樽感染症予防ネットワーク」を拡大発展させ、新たに小中学校などの教育機関に参加を呼びかけた。感染症の情報収集体制を強化し、24時間体制とする全国初の試み。
 13日(月)に開かれた説明会には、市内の教育機関や医療機関、乳幼児・高齢者施設などの関係者約300人が集まった。はじめに、外岡所長が、なぜ今感染症危機対策を考えるかについて話し、「アメリカでは、ネットワークの構築が進んでいるが、日本ではまだまだ進んでいない。小樽でもなんとかネットワークを構築し、感染情報の共有や交換を行い、リアルタイムの対策を完備出来れば」と、参加者たちにネットワークの参加を呼びかけた。
 さらに、市保健所が作成した「感染症危機対策マニュアル作成の手引き」についての説明も行われ、各施設に応じたマニュアルを作成し、感染予防対策を図ってほしいとお願いしていた。
 14日(火)には、メールやFAXで、小樽市保健所にネットワーク参加の申込みが、次々に送られてきている。外岡所長は、「15の小中学校からの問合せがあるが、出来るだけ多くの教育機関にネットワークに参加してもらいたい」とし、20日(月)から感染危機ネットホームページを新たに立ち上げ、集約情報を掲載していくことにしている。
 教育機関や乳幼児・高齢者施設、医療機関などを含めたネットワークの構築で、感染症に対する情報の共有で、市内に於けるいち早い対策に移れることになる。小樽市保健所による全国初の試みでもあり、今後の運用に期待が集まっている。