小樽市などに8,100万円の賠償命令!


 2000(平成12)年4月、小樽市の市道工事現場の日蓮宗稲穂山日正寺(稲穂5)の石垣が崩落し、作業員2人が死亡した事故で、16日(金)、札幌地方裁判所は、小樽市、建設業者、寺の3者に対し、総額約8,100万円の損害賠償を支払うように命じる判決を下した。
 この事故は、2000(平成12)年4月26日午前11:00頃、日正寺の石垣が長さ約9mにわたり崩落し、市道塩谷線で側溝改良工事をしていた仁木町と小樽市の作業員2人が生き埋めになり死亡した。同事故の死亡者の遺族たちは、総額約1億4,000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていた。
 16日(金)の判決では、久田建設株式会社、小樽市、日正寺の3者に対し、連帯して総額約8,100万円の金員の支払いを命じた。損害賠償額は、1人の作業員に対し2,202万9,630円、もう1人の作業員に対し3,772万3,491円とそれぞれ、平成12年4月26日から支払済みまで年5分の割合による金員の支払い。
 小樽市は、この第一審判決に対し、「判決の内容を検討して、今後の対応を考えたいと思います」とのコメントを発表した。