6/1 小樽タクシー運賃530円に!トンボは470円を継続!


 小樽市内の法人タクシー会社7社が、6月1日(金)から、初乗り運賃470円を530円に、加算料金314m80円を354m80円に戻す。2002年9月から、小樽市内のタクシー初乗り運賃は、1.4Km530円を、60円引き下げて470円で運行していた。
 市内の法人タクシー会社10社のうち、小樽つばめ交通・小樽日交タクシー・小樽北交ハイヤー・共同交通・金星小樽ハイヤー・北海道中央タクシー・ミドリ小型ハイヤー・トンボハイヤーの8社は、5年前に全国最低クラスの初乗り運賃470円に引き下げていた。こだま交通とぜにばこ交通の2社は530円を継続している。
 各社は運賃値下げで、客足の回復を目論んでいた。しかし、原油価格の高騰が経営に大きく響き、ポイントカードを取り入れる会社も出始めた。それでも、タクシー利用者の減少は止まらなかったが、背に腹はかえられず、今回、元の530円運賃に戻すことになった。
 4月に、初乗り運賃470円の市内法人タクシー会社7社が運輸局に値上げを申請し、6月1日から530円に戻す。「お年寄りなどタクシーを必要とする皆さんには、本当に申し訳ない」という。
 この中で、小樽資本のトンボハイヤー(色内3・坂田理代表取締役社長)は、運賃を元に戻さず、470円を継続していくことにしている。「470円に引き下げた効果もわずかで、すぐに割安感が無くなり、相変わらずの右肩下がりとなってしまった。消費者の方には、混乱を招く価格設定となってしまい申し訳ないが、うちは、ポイントカードでの還元をしておらず、二番煎じではなく、六、七番煎じで取り組んでも、新たなお客は掴めない。違う形での還元が出来るなら、他社さんと同様に530円にしたいが、中々思いつかず、今回は引き上げない。積極的な経営戦略での攻撃ではないため、今回はPRすることもない」(坂田社長)と、淡々と話していた。
 市内では、470円のトンボハイヤー、480円の個人タクシー、530円の法人9社による、3つの初乗り運賃が共存することになる。
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