小樽朝里スキー場付近の土砂災害説明会!


asari1.jpg 朝里川温泉スキー場付近で4月30日(月)に発生した土砂災害の第2回住民説明会が、5月30日(水)17:00から、朝里クラッセホテル(朝里川温泉2)で行われた。
 土砂災害は、4月30日に5回、5月1日(火)に2回、日観興業(株)が所有する同スキー場(札樽ゴルフ場)のクラブハウス下方100m付近で発生。朝里川左岸線全線・定山渓線左岸線付近~文治橋付近の道路、朝里川左岸線に面する車庫内1件などに被害が及んだ。小樽市や小樽土木現業所は、流出防止用の土のう750袋の設置や市道の清掃・交通止め、道道清掃などの初期対策を行っていた。
 30日(水)に開かれた第2回住民説明会には、約20名の住民が集まった。小樽市と小樽土木現業所の関係者から、現況と経過報告、今後の監視体制、緊急対策工事及び本工事の内容と今後の予定についての説明がなされた。
 小樽市は、これまで、小樽市消防本部の隊員4名による24時間体制の監視を行ってきた。現在、ほとんどの雪が解けたことから、頂上付近にセンサーを付け、土砂の流出があった際に119番通報する仕組みをとっている。今後は、天候の良い時は機械だけで対応し、天候の悪い時は、これまでと同様に消防隊員による監視体制を取ることにしている。
 小樽土木現業所が、5月31日(木)から、崩落地点に仮砂止のダム1基を設置する工事などに取り掛かる。31日(木)に入札し、工事着工してから20日ほどで完成する予定。
asari2.jpg 6月7日からは、同スキー場頂上付近の崩落現場の地質調査を行い、約1万立米の土砂を止めることが出来るダム2基を建設する予定という。順調に進めば9月中に施工し、2008年3月の融雪時期までには完成させたいとしている。
 説明会では、参加した住民から「どのくらいの危険を予測して生活していけば良いのか」との質問が出た。「台風や大雨などの予報が出た際には気をつけてもらいたい。この1年間は、大雨のあとなどには、川に近づかないようにしてもらいたい」(小樽土現)と答えた。
 小樽市では、「来年3月までご不便をかけます。天気の悪い時にはくれぐれも気をつけてもらいたい」と話し、今後は状況をみて説明会を開くことにしている。市道の通行止め解除は未定。
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