創祀150年、よみがえる小樽の水天宮!

suitengu.jpg 創祀150年の水天宮(相生町3・駒木章宮司)で進められていた、社殿などの修復工事が、6月14日(木)の例大祭初日にようやく完了した。黒ずんだ社殿が元の木材の色に戻るなどリニューアルされ、建築された当時の姿がよみがえった。



 同社は、1859(安政6)年に現境内に祀(まつ)られた。現在の社殿は、1919(大正8)年に改築された木造平屋建。小樽港を一望できる絶好の眺望地点として有名で、若いカップルの格好のデート場だったことで知られている。
DSCF12792.jpg 150年という長年の経過により社殿の傷みが激しくなり、2004(平成16)年の台風の影響で破損した箇所も出た。しかし、財政難のため修理費の工面に苦慮していたが、2006(平成18)年4月から奉賛会(中村全博会長)が発足し資金集めを行っていた。
 本殿の修理は、壁板などを漂白剤で洗う作業や柱の補強、台風で壊れた回廊の修復工事などが行われた。このほか、参道の整備など荒廃した部分の工事も行われた。資金集めは、目標金額3,000万円には及ばなかったが、2,000万円が集まった。
DSCF12902.jpg 例大祭初日の14日09:00、水天宮の奉仕団体「きさらぎ会」(濱田博正会長)の会員14名が境内に集まり、修復工事の最後の仕事となる、社殿にしめ縄を奉納する作業を行った。「これで修復工事は完了だ。きれいになった」と満足そうに周囲を見渡していた。
 駒木宮司は、「小樽市民や皆さまのおかげで、修復工事は無事完了しました。大変感謝している」と社殿を見上げていた。小樽三大祭りのトップを切る水天宮例大祭の期間中、元の姿に戻った社殿を夜間にでも見てもらいたいと、ライトアップも行っている。「昔は多くの若いカップルが集まった場所なので、このライトアップを見にたくさんの人にデートしにきてもらいたい」と水天宮復活に期待していた。
 例大祭の日程は、こちら
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