散々たる市の赤字会計!9月市議会で決算認定!

kessan.jpg 小樽市議会第3回定例会が、9月7日(金)から開会する。8月28日(火)15:00から、総務部長・財政課長らが記者会見し、提出議案の概要を説明した。



 この定例会には、2007(平成19)年度小樽市一般会計補正予算など予算案4件、2006(平成18)年度の一般会計や特別会計、企業会計などの決算議案17件、市職員の育児休業に関する改正条例案など12件と専決処分1件や教育委員会委員の任命案件1件が提出される。9月定例会では、2006(平成18)年度一般・特別会計、各企業会計の決算認定を行うことになる。
 28日(火)に明らかになった、市の一般会計での実質収支は、11億8,400万円の赤字となった。特別会計では、国民健康保険事業特別会計で、赤字隠しを行っていた会計処理を表に出し、17億4,100万円の赤字を出した。これに老人保健事業特別会計の6,686万円の赤字を足すと、一般会計と特別会計を合わせ、26億2,300万円の赤字となっている。また、企業会計の決算では、赤字隠しをしていた病院事業会計で、44億9,600万円を表に不良債務として出した。
 一般会計11億8,400万円、国民健康保険17億4,100万円、病院事業会計44億9,600万円と、各会計で巨額の赤字が露呈している。
 小樽市は、一般会計の収支不足が、2004(平成16)年度に12億1,700万円、2005(平成17)年度に14億5,000万円、2006(平成18)年度に12億3,000万円を計上し、3年連続の繰上充用という”禁じ手”による会計処理を行っている。
 2006(平成18)年度の12億3,000万円の繰上充用は、今回の決算では4,600万円減り、11億8,400万円となった。2004(平成16)年度に道内初の赤字予算に転落した小樽市は、これで、3年連続で累積赤字を抱え、四苦八苦の財政運営を強いられている。
 一般会計の3年連続の累積赤字と病院会計44億9,600万円の赤字が決算認定されると、小樽市の一般会計の破綻ぶりと病院会計の巨額累積赤字が表に出る。これにより、長年による赤字隠しで見えなかった累積赤字が、厳然たる数字で現れる。この今回の決算で、小樽市が、病院会計で累積赤字を抱える道内市町村のトップの座に踊り出ることになる。
 小樽市は、築港地区に156億円の豪華新病院建設を目指し、国の起債許可を求めることにしている。2006(平成18)年度一般会計決算と病院会計決算の散々たる結果は、国の起債のガイドラインを到底クリア出来ぬ領域に突入している。国(総務省)が、この結果をどう小樽市に投げ返すかが、今後の小樽の行方に大きな影を落とすことになる。
~平成18年度~ 一般・特別会計決算額調 各企業会計決算額調 歳入 歳出
 ◎関連記事
 小樽市 3年続きの繰上充用!12億3千万円の赤字処理!
 赤字拡大の”収支不均衡予算”!2007年度小樽市会計予算!
 拡大する市の累積赤字!デッドラインに突入!
 小樽市 “赤字隠し”失敗!不良債権先延ばし策へ!
 小樽市の赤字額14億5,000万円!繰上充用で辻褄合わせ!
 小樽市新年度の呆れた”均衡予算”小手先の赤字回避策!
 膨らむ小樽市の赤字!2005(平成17)年度は20億円に!
 “辻褄合わせ”の赤字カラ予算を可決!与党はダンマリ黙認!
 27年ぶりの赤字決算(2004年度)に!借金に苦しむ市財政!
 2年連続の赤字予算成立!市議会予算議会が閉会!
 小樽市長の雑誌記事発言、市議会で問題化か?!
 借金に追われ 小樽市 ついに「赤字予算」に!