破綻目前、市の病院会計!崖っぷちの2006年度決算!


 開会中の小樽市議会9月定例会(第3定)に提出された、2006(平成18)年度小樽市病院事業決算書で、市の病院事業が、すでにレッドゾーンに入り、いつ退場のレッドカードが出されても、仕方がない状況となっていることが分かった。
 現在の市の最重要課題となっている新病院建設計画に、多大な影響を及ぼす2006(平成18)年度の病院事業会計は、6億1,100万円の純損失を出し、前年度の繰越欠損金66億9,233万円と合わせ、当年度未処理欠損金は73億0,374万円もの巨額に上っている。
 また、赤字隠しによる44億円の累積赤字を、道・国の指摘で不良債務として表に出し、会計処理のため、一時借入金49億5,000万円を計上した。貸借対照表では、すでに、58億9,800万円の負債が、43億8,900万円の資産を15億900万円上回っており、普通では考えられない、アンバランスなものとなっている。
 監査委員による病院事業会計決算審査意見書では、「本事業会計は本年度も純損失を生じ、ここ数年の状況を見ると、損益収支は悪化していることがうかがえる」とし、「本年度は平成14年度以降続いている患者数及び医業収益の減少がこれまで以上に顕著となり、損益収支においては、平成16年度以降純損失が続く中、更に純損失が大きく増加する結果となりました。資金運用面においても、一般会計長期借入金(固定負債)の会計処理の見直しに伴い運転資金を一時借入金により確保したことなどから、財政状態はより厳しいものとなっている」と記されている。
 この病院事業会計の赤字穴埋めのためには、一般会計から12億4,000万円が繰出されており、以降、毎年、16億円から19億円までの穴埋めを強いられ、今後7年間で107億5,000万円もの巨額資金が、一般会計から病院会計に繰り入れられることになっている。
 2006(平成18)年度の小樽市病院会計の見るも無残な惨状が露になったっことで、市が進める新病院建設計画も、崖っぷちに追い込まれることになった。今後、2007(平成19)年度に予定している起債10億5,800万円のうち、医療機器更新2億9,700万円を除いた、7億6,100万円が築港地区土地購入費となっており、この起債の行方が注目されることになった。
 平成18年度小樽市病院事業決算書(PDF)