平成19年度上半期密漁取締り88件!小樽海上保安部


 小樽海上保安部は、10月3日(水)、小樽管内の「平成19年度上半期密漁取締りの結果」を発表した。これによると、検挙件数は88件で、昨年の56件に比べて約1.6倍に増えていることが分かった。
 密漁事犯の多くは、ウェットスーツ、水中メガネ、シュノーケル、フィン(足ひれ)を使用し、比較的浅い磯場に潜って、ウニやアワビ、ツブなどを採捕している。同部は、違法と知りながら安易に密漁するケースが多く、一人一人の採捕量は少なくても、多くの人が密漁することで大量になるとしている。
 密漁事犯を摘発する際、密漁物を海に捨てて逃げようとするケースや、海上保安官に抗議し、密漁の正当性を主張するケースがあるという。
 密漁は、漁業法によって最高で20万円の罰金と定められ、小さなウニやアワビなどを採捕した場合は、北海道海面漁業調整規則によって最高で罰金10万円と定められている。
 同部では、「密漁者は、漁業資源保護のため漁師でさえ採捕が禁止されている小さなウニやアワビも採捕するため、漁業資源の枯渇につながる深刻な問題」としている。