小樽市予算の赤字幅拡大!12/4から第4回定例会


 小樽市は、12月4日(火)開会予定の第4回定例市議会に提案する予算議案6件と条例案3件など10議案、専決処分報告1件の概要を、22日(木)に明らかにした。
 提出予定の補正予算議案は、平成19年度小樽市一般会計補正予算や、青果卸売市場事業など5つの特別会計補正予算。今回の補正額は、一般会計で1,084万8,000円を増額したが、青果物・住宅・介護保険の3特別会計では1,990万4,000円の減額補正となり、全体では514万6,000円の減額補正予算案となった。
 この補正予算案では、年度当初に引き継いでいた11億8,400万円の赤字が、13億500万円にまで拡大していることが分かった。
 この増加した1億2,100万円の赤字は、平成19年度の決算までにはゼロにし、単年度の赤字を増やさないことにしている。道からも、単年度赤字を増やしてはダメと指摘されていることから、今後の取組みを強化することになった。年度末までには、入札予定の工事費の減少や、予算を使わないで余った不用額などを充てることにしている。
 小樽市の赤字続きの火の車財政は、ここ3年は“カラ財源”頼りに終始しており、逆さにしてもビタ一文出てこない空になった財布では賄えず、次年度からの繰上充用を図っている。今後は、雪の季節となり大雪で除排雪の費用が足らず、さらに補正を迫られることになると、その分だけ赤字幅が拡大する。市の今後の財政にとっては、雪が降らないことを祈るばかりの神頼みとなっている。
 条例案では、市の組織機構の見直しに伴う「小樽市事務分掌条例の一部改正案」や「小樽市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例案の一部改正案」、嘱託医の待遇改善を図る「小樽市報酬、費用弁償及び実費弁償条例の一部改正案」などが提案される。