米艦船「ブルーリッジ」小樽寄港へ!混迷する市の対応


 米艦船「BLUE RIDGE(ブルーリッジ)」(19,200トン)の小樽寄港問題で、市は、これまでの受け入れ困難の姿勢を急転換し、2月4日(月)、中央ふ頭4番バースを手配することを明らかにし、寄港受け入れを表明した。
 市は、7日(木)から11日(月)まで小樽寄港要請していたブルーリッジに対し、これまでは接岸可能なバースでは、商船が接岸・荷役予定として、小樽港長(小樽海上保安部・山口晴久部長)に受け入れは困難と回答していた。
 しかし、8日(金)~14日(木)に中央ふ頭で接岸・荷役予定だった商船「コウロカバレロ」(パナマ船籍・14,446トン)が、小樽・函館・千葉の順で寄港する予定だったが、何故か急に、千葉・函館・小樽と寄港順番を変更した。市では、「代理店から寄港順番の変更の理由は聞いていない」 とし、同船の代理店では、「担当者はパートの人で、今日はいないから分からない」 とあやふやに答えた。寄港順番を変更したことで、小樽入港は約10日ほど遅れることになり、中央ふ頭4番バースに空きが生じることになった。
 これを受けて、小樽港長は、再度、ブルーリッジの岸壁手配を市に申し入れた。市は、4日(月)の検討会議でブルーリッジ受け入れを決めた。
 使用許可条件として、「(1)事故防止対策(オイルフェンスの設置など)や荒天時における安全対策等については、施設使用者の責任において万全を期すこと。(2)万一、港湾施設に損傷を与えた場合には、使用者側の全額負担により速やかに現状を復すること。(3)小樽港は商業港であることから、米海軍艦船と商船との間で入出港時間が重なった場合等は、商船を優先することを基本とする。また、使用許可バースのあるふ頭では、荷役作業等が行われているのでこれに支障を与えないこと」 とした。
 市は、小樽港は商業港で商船優先と言いながら、急遽、空きバースを作り、軍船優先としたのは、外務省の圧力に屈したのではないかなどとするメールが何通も本社にも届いており、市は、この間の経緯を情報公開し、市民に説明する必要がある。
 ブルーリッジは、2月7日(木)10:00から11日(月)10:00まで、中央ふ頭4番バースに接岸する予定。
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