米艦船2隻 相次ぎ小樽出港 

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blueridge1.jpg 2月6日(水)と7日(木)に石狩湾新港と小樽港に入港していた、米海軍第7艦隊所属のイージス艦「ジョン・S・マッケイン」と旗艦「ブルーリッジ」が、10日(日)と11日(月)午前、相次いで小樽を出港し、石狩湾にその灰色の船体を消した。



 イージス艦「ジョン・S・マッケイン」(8,700トン、乗組員280人、ジョン・S・バニガン艦長)は、6日(水)9:00に石狩湾新港(銭函5)の西地区多目的国際ターミナル岸壁に着岸し、10日(日)まで停泊していた。
 旗艦「ブルーリッジ)」(19,200トン、乗組員1,000人、デイビット・ラウスマン艦長)は、7日(木)10:00に小樽港中央ふ頭4番バースに着岸し、11日(月)まで停泊していた。
 両船とも、乗組員の休養と友好親善の目的で、小樽雪あかりの路やさっぽろ雪まつりに合わせ、相次いで小樽に入港していた。入港時には、市民・労働団体などによる抗議集会なども開かれたが、出港時には、抗議集会なども見られず、静かな船出となった。
 旗艦「ブルーリッジ」の小樽港入港については、港湾管理者の小樽市は、当初、商船優先でバース(岸壁)に空きがなく受け入れ困難と断っていた。しかし、急遽、入港予定の商船が寄港の順番を変更したため、バースに空きが出来たため、同艦の再度の入港要請に応じるなど受入れを巡り、混迷した。
 この間、外務省の職員が小樽市を訪れ、市長や総務・港湾部長と会い、受け入れについての事情聴取を行っていた。このため、市は、外務省の圧力に屈したのではないかとも見られていた。
 これに対し、「我々は国が来ようが、港湾管理者として港湾法と市条例に従い、坦々と業務を遂行しただけで、港外で商船が行き先変更したことは、なんらの権限もなく、変更要請をしたりすることになんら関知していない。予定した商船が入港せず、空いたバースに米艦からの再度の要請があり、それに応じた。あくまでも、法規に従って、坦々と処理した。今回は、ソーラス条約によるゲートもあり、管理や警備などでも時間外手当のない管理職が対応しており、市からの支出はゼロだった」(磯谷揚一港湾部長) としている。
 外務省は、入港予定商船の寄港順番変更を船舶代理店に要請し、空きバースを確保した上で、再度、小樽市への受け入れを求め、今回の入港となっていた。
 地上の混迷をよそに、米艦2隻の乗組員たちは、5日間の休養をとり、小樽や札幌で体を休めていた。10日(日)9:00に石狩湾新港、11日(月)10:00に小樽港に、甲板に乗組員たちが整列し、別れの長笛を一回鳴らし、その灰色の巨体を相次ぎ、石狩湾の彼方に消した。写真は11日出港のブルーリッジ
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