小樽の魅力詠む 観光俳句ネット公開


 小樽の魅力を詠った観光俳句の平成19年度特選作品が、27日(木)から小樽市役所ホームページで公開されている。
 市は、1992(平成4)から、観光客に小樽への印象を深めてもらい、市民にわが街を再発見してもらうことを目的に、市内8ヵ所に観光俳句ポストを設置している。JR小樽駅前や運河プラザなどに置き、これまで1万7,000人から投句されている。
 今年度は522句寄せられ、春・夏・秋・冬それぞれの顔を持つ小樽を魅力的に詠っている。特選に春夏秋冬の俳句が3句ずつ選ばれている。

(春の部)
「海猫の声や運河の雪解径」
「うららかやポニー馬車行く運河沿」
「ヤン衆の囲炉裏の鍋の大きさよ」
伊藤克江・名古屋市
関口冨士子・小樽市
田島もり・志摩市
(夏の部)
「逝く春や上がり框のすりへりて」
「白日傘一人が似合う北運河」  
「運河みち諸国の白靴行き交へり」   
野美恵子・札幌市
須貝千竹・余市町
越後道枝・小樽市
(秋の部)
「宙を指すマスト光りぬ鳥帰る」   
「かなしきと言はれし小樽秋の声」 
「浮玉に命吹き込む暑さかな」   
細井靖信・郡山市
神内正行・札幌市
能登依子・小樽市
(冬の部)
「海暮れて雪に灯す坂の街」  
「雪女まぎれゐるやも硝子館」 
「整の影尋ぬ運河の雪あかり」 
眞鍋親子・札幌市
堺久子・札幌市
松島孝三・仁木町

 山田市長は、「作品に触れますと、このまちの多彩な魅力を改めて認識させられます。小樽には、観光のシンボルとなっている小樽運河のみならず、天狗山、祝津地区、朝里川温泉郷など、四季折々に素晴らしい情景をみせるスポットやノスタルジックな雰囲気を漂わせる景観が点在しております。まだ、知らない小樽を探しに、これからも幾度となく足を運んでもらいたい」 とPRしている。
 「小樽観光俳句ポスト特選句集」平成19年度