世界記録更新のネズミイルカ 「次郎吉」 死す!おたる水族館

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jirokiti.jpg おたる水族館(祝津3)の水槽で、飼育日数の世界記録を更新中だった、ネズミイルカ 「次郎吉」 (オス)が、3月25日(火)13:00に死亡していたことが分かった。



 「次郎吉」 は、1984(昭和59)年寿都町で保護され、24年もの間、同館で飼育されてきた。寿命が約15年と言われているネズミイルカだが、「次郎吉」 は24年経っても元気で、飼育水槽の世界長寿記録を更新中だった。一昨年からは、「ネズミイルカとゴマフアザラシのほのぼプール」 で飼育されていた。
 このプールは、自然の再現をテーマに、2種類の動物を同一空間で飼育展示する全国初の試みとして注目されてきた。今年からは、漁礁(レプリカ)を配置して天然のコンブを群生させ、より自然に近い環境づくりを目指していた。
 高齢となり視力がほとんどなかった 「次郎吉」 は、新たに設置された天然コンブの切れ端を餌と間違えて飲み込んでしまったという。若いイルカだったら吐き戻すことが出来たが、 「次郎吉」 はそれが出来ずに胃閉塞となり、25日(火)13:00に死亡した。来館者が、ほのぼのプールの底に沈んでいる 「次郎吉」 を発見した。
jirokiti.jpg 死亡後に酪農学園大学で解剖したところ、未消化のコンブによる胃閉塞が直接的な原因であることが判明した。飼育のプロたちが良かれと思って天然コンブを入れたのが、結果的に悲劇となったことから、関係者の間に衝撃が走った。
 小田誠館長は、「水族館に勤務して10年目ぐらいのとき、私が寿都まで行き、次郎吉を保護した。当時は、歯もはえそろわない子供のイルカだったが、こんなに長生きするとは思わなかった。次郎吉との思い出は尽きないが、死を無駄にしないために今回の教訓を糧に、研究を重ねていきたい」 と悼んでいた。
 現在、「次郎吉」 の死の原因となったコンブは全部撤去し、そのコンブをちぎって遊んだアザラシも大きく成長したため、他の水槽に移している。
 小樽の水族館の水槽で、長寿の世界記録保持イルカの 「次郎吉」 は、輝く“金メダル”とともに深い海の底に帰っていった。
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