高波の小樽港で銃撃戦!「小樽港総合訓練」 

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 強風吹きつける小樽港勝納ふ頭に、「パンパン」と乾いた銃声が響いた。5月21日(水)午後、小樽海上保安部や小樽警察署などで組織する小樽港危機管理コアメンバーらによる「小樽港総合訓練」が行われた。
 これは、北海道洞爺湖サミットを見据えた実践的テロ対応訓練。小樽港危機管理担当官(山口晴久・小樽海上保安部長)と小樽港港湾保安委員会の主催。
 小樽海上保安部・札幌方面小樽警察署・札幌入国管理局小樽港出張所・函館税関小樽税関支署・北海道開発局小樽港湾事務所・北海道運輸局海上安全環境部・小樽市産業港湾部の7機関・91名が参加した。
 5回目を迎える今年は、「同種事案発生時の迅速な情報共有と対応能力の向上を図るとともに、平時及び有事における港湾危機管理体制の強化に質することを目的とする。特に北海道洞爺湖サミットに備えた対応能力の向上を目指す」 としている。
 訓練は、海上と陸上の2ヶ所で実施。海上では、「海上保安部が、不審船の立入検査を行ったところ、テロリストらしき不審者が小型船に飛び降りるところに遭遇した」 との想定で行われた。
 海保の巡視艇「すずかぜ」と高速ゴムボート2艇は、逃走する小型容疑船を追走。テロリストの1名が、「すずかぜ」に向かって銃を発砲、海保も迎撃。強風で高波となった海上で、銃撃戦が繰り広げられた。強い風の音とともに、パンパンと乾いた銃声がこだました。抵抗していたテロリストは観念し、両手を上げて降参した。
 陸上では、「停船中の船舶に立ち入り検査を行ったところ、拳銃が見つかった」との想定で行われた。船内で容疑者を捕まえて連行していたが、突如、ナイフを持った容疑者が、「下がれ」、「近づくな」、「刺すぞ」 と逃走を試みた。しかし、囲んだ警備隊に捕捉された。同時に、もう一人の容疑者が、船から逃走。現場に駆けつけたパトカーと、追跡する警備隊に挟まれ逮捕された。
 サミット開催目前となり、海と陸の総合訓練には、実践さながらの緊張感が漂っていた。