維新パレードに人出!榎本武揚没後100年イベント

enomotofes.jpg 榎本武揚らとともに龍宮神輿が、小樽の曇り空に舞った。小樽発展の礎を作った明治政府の重鎮・榎本武揚が没して100年。これを記念した維新パレードと龍宮神輿が、21日(土)午後、市内の繁華街を練り歩いた。



 龍宮神社例大祭2日目の本祭は、同神社を建立した榎本武揚の没後100年の記念イベントが行われた。祭りのハイライトを飾る記念行列・維新パレードは、榎本武揚をはじめ、薩摩藩士・黒田清隆、新選組副長・土方歳三ら、幕末・明治に活躍した偉人たちが、小樽の中心商店街を歩いた。小樽居合道連盟扮する新撰組、商大よさこいチーム「翔楽舞」による旧幕府軍・新政府軍、鹿鳴館ドレス姿の商大生・三ッ山病院看護師など、約100人を引き連れて維新パレードを実施した。
 子供奴の「やっこ振り」を先頭に、龍宮神輿が14:00に神社を出発。神社の階段を下り、市内中心街に繰り出した。新撰組や旧幕府軍・新政府軍なども行列に加わり、榎本武揚そっくりさんコンテストに参加するひげのコスプレ集団も一緒に行進した。大鳥居から稲穂のバス通りを練り歩き、サンモール一番街に到着。維新パレードのメンバーたちが、雅楽の踊りを披露した。商店街では、多くの見物人が繰り出し、パレードに声援を送っていた。
 サンモール一番街では、榎本武揚役の山田勝麿市長や、黒田清隆役の見楚谷登志議長なども合流した。口ひげを左右に跳ね上げたカイゼル髭と長いもみあげの軍服姿の主人公たちは、人力車に乗り、鹿鳴館ドレス姿の女性を横に置き、満足そうな様子を見せていた。「どれが市長なの?全然違うわね」、「面白いわ」 と観衆たちから歓声が上がり、フラッシュを浴びえていた。
 都通り商店街のふれあいプラザでは、榎本武揚のそっくり度を競う仮装コンテストが行われた。17名の参加者の中には、女性の榎本武揚や、大阪からわざわざ足を運んだ人もいた。
 参加者たちは、榎本武揚になりきり、「小樽よ元気になれー」、「僕の苗字も榎本だ。自分は生まれ変わりだと思っている」、「小樽の人口が減って、市長も頭を悩ませている。みんなで力を合わせて、小樽を盛り上げよう」 などとアピールし、会場から大きな笑いが起こっていた。
 榎本武揚になりきり、見事、「大賞」に選ばれたのは、市内在住の小谷弘子さん。特別賞の「生まれ変わりで賞」には、大阪の榎本雄一郎さん、「熱演賞」に市内の菅原恵美子さん、「未来の市長賞」に小樽探検隊(渋間靖・澤田恭平・熊谷尚樹くん)の3人が選ばれた。
 週末の土曜日の小樽の夏祭りとあって、神社周辺や商店街には、大勢の人が繰り出し、露店を巡ったり、維新パレードを楽しんでいた。
 22日(日)の還御祭では、カラオケ大会や子供空手演武、稚児舞奉納・松前神楽奉納などが行われる。(資料)
 都通り商店街では、祭りに併せて「みやこ市」を開催中。22日(日)には、小樽漁業協同組合による浜なべ無料サービス、ホタテ・イカ・小樽シャコなどの焼もの販売。前浜の塩水ウニ(白)の特別価格販売(先着100名)。小樽ビールのミニビアガーデン。遊戯王カードのゲーム大会が用意されている。23日(月)にもイベントがある。(チラシ)
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