冷凍すしの「ふうどりーむず」が民事再生法申請 


 冷凍すしで知られる「ふうどりーむず株式会社」(銭函5・猿渡肇社長)が、民事再生法の適用を東京地裁に申請していたことが22日(火)に分かった。
foodreams.jpg 同社は、1980(昭和55)年に創業。冷凍すし「小樽愛のすし」を開発、実用化したことで知られている。小樽高島漁港・海鱗丸から社名を「ふうどりーむず株式会社」に変更し、現在の小樽銭函に本社工場を移設した。冷凍すしの凍結障害を克服した技術が高く評価され、農林水産大臣賞や経済産業省の特別賞を受賞。小泉純一郎総理大臣が訪問し、試食したことでも知られている。
 しかし、2005(平成17)年、正月おせちパックを過大受注する事件を起こし、約3,000件の家族へ年内に届けることが出来なかった。従業員が年末・年始に配達するなどで、なんとか1,000件を処理したが、残り2,000件の注文客には未配となった。「未配騒動をおこし、多くの方々にご迷惑をかけるとともに3億9,000万円の損害」を出したという。 関連記事
 この影響が尾を引き、経営が悪化。ニチレイフーズの出資を受けたが、その後も大量の在庫を抱えるなどと、悪化の一途を辿り行き詰まった。負債が約20億円に上り、今回、東京地裁に民事再生法の適用を申請するに至った。
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 ふうどりーむず株式会社