祝津に眠る屋号を紹介 鰊御殿50周年記念


 祝津地区の活性化を目指す「祝津たなげ会」(鈴木忠昭委員長・おたる水族館公社社長)は、鰊御殿移設50周年を記念して、8月30日(土)から9月7日(日)までの9日間、「懐かしの祝津写真展」と「屋号展」、鰊御殿ライトアップなどのイベントを実施する。
 「懐かしの祝津写真展」と「屋号展」は、祝津地域の明治・大正・昭和に至る古い写真約40枚や、鰊漁時代に各家に付けられた屋印(屋号)のパネル約70枚を鰊御殿に展示する
 展示する屋印(屋号)は、祝津の龍泉寺護持会の国谷一成所長(たなげ会理事)が数年前から調査を開始。屋印の意味、名前、家業、使用者などを調べていた。現在120を超える屋号が集まっているが、家業が分からなかったり、読み方が分からないものが多いという。「今回の記念事業で、一部を展示することで、間違いや眠っているものがあれば、どんどん調べたい」 (事務局) と展示することにした。鰊御殿入館料(大人300円・高校生と70歳以上の市内在住者150円・中学生以下無料)が必要。資料(屋号)  
 鰊御殿のライトアップは、9基の照明灯を用いて、イベント期間の9日間、歴史的建造物を暗闇に浮かび上がらせる。花火大会では、ライトアップされた鰊御殿と祝津の夜空に咲く大輪の華がマッチし、毎年、多くの来場者の目を楽しませている。関連記事  
 9月7日(日)の最終日には、鰊御殿の1階大広間で、記念講演会「祝津の歴史的建造物を残すために」が行われる。祝津の歴史的建造物の調査を進める北海道職業能力開発大学校の駒木定正助教授が、祝津・寿都・泊村の現状と未来に残す文化遺産について講演する。入場無料。定員40名。事前予約が必要。0134-32-0111 アートクリエイト(担当:高橋)
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