棚から牡丹餅の“天狗山スライダー”ブーム 

slider.jpg 天狗山山頂から風を受けながら猛スピードで滑走。ステンレス製コースとソリとの振動が体に伝わる。上下左右に揺れる体、滑走距離430mを最高時速40kmで、小樽市街を眼下に走る。体感速度は何倍にも感じる。



 今、草原のボブスレー“天狗山スライダー”が、ブームとなっている。
 これは、7月・8月に全国放映された、みのもんた司会の「秘密のケンミンSHOW」とSMAP・香取慎吾司会の「スマステーション」のテレビ番組が、全国各地のスライダーを特集したことがきっかけとなった。
 このため、8月の利用者は、昨年の1,322人を大幅に上回る2,629人(18日現在)と倍増し、子供や家族連れ、若いカップルなどが滑走を楽しんでいる。
 この“天狗山スライダー”は、1988(昭和63)年7月、天狗山山頂に設置された。オープン当初は、多くの子供たちが列をつくり人気を博していたが、近年の利用者は、横ばいだった。
slider.jpg ドイツ生まれで、滑走距離430m、最高時速40km。目線は低く、風を直接受けるため、体感速度は何倍にも感じる。スピード狂ならやみつきになる。大人300円・子供200円で、誰でも簡単に乗れることができる。毎年、6月から10月中旬まで営業している。
 全国のスライダーがテレビ番組で取り上げられるとともに、天狗山スライダーにも問合せが急増した。
 同ロープウェイでは、「いままでは、スライダーに関する問合せは全く無かったが、テレビ放送があってから、そういえば天狗山にもスライダーがあったよねと問合せが増えた。棚から牡丹餅ですよね。テレビで各地のスライダーが取り上げられたこともあるが、小樽公園の子供の国が閉鎖したこともひとつの要因だと思う」 (天狗山ロープウェイ) と喜んでいる。
 山頂 スライダー