初の“着衣泳”体験 銭函小6年の総合学習 


 「命の大切さと海」をテーマに総合学習を進める小樽市立銭函小学校6年生(2学級・73人)は、8月25日(月)10:00~11:40、銭函海水浴場(銭函3)で、服を着たまま海で泳ぐ“着衣泳”体験を実施した。
 同小は、総合学習「命の大切さと海」を、6月11日から10月1日までの約4ヶ月間で行っている。海のイメージを膨らませたり、インターネットで海を調査したり、ゴミの問題を考えたり、様々な角度から授業を展開している。
 25日(月)の“着衣泳”体験は、小樽の小学校で初めて行われる珍しい学習。おたるドリームビーチなどで活躍する北海道ライフセービングクラブとほっかいどう海の学校の協力で行われた。
 この日は、快晴だったが、時折秋風が吹く肌寒い陽気となった。6年生の70人は7班に分かれて、“着衣泳”体験の前に、腕と笛で合図を送る“シグナル”や、海面での走り方などの基本を学んだ。海中にはクラゲもおり、危害を加えないものや刺されると痛い種類を学習した。
 “着衣泳”体験では、生徒たちが事前に用意していた空のペットボトル(2L)を使用して、仰向けになって海面に浮かぶ練習を行った。浮き輪と同じ要領で、空気の入ったペットボトルを両手で抱えて浮かぶという単純なものだが、子供たちは悪戦苦闘していた。抱えて浮かんだと思ったら、頭が沈み鼻に水が入ったり、そのまま沈んでしまった子もいた。ライフセーバーたちが、体を支えるなどして慣れてくると、ゆっくり浮かぶ子供の姿も見られ、20秒数えて、長く浮かべるか競う子たちも出た。
 垣谷凌くん(12)は、「ちゃんと浮かぶことは出来たが、簡単ではない。服が濡れて重いから、普通に泳ぐことが出来ない。勉強出来て良かった」。
 沢村未来ちゃん(11)は、「前に一度、ライフセーバーさんたちの着衣泳を体験していたので、今回は簡単に出来た。復習出来て良かった」 と話していた。
 小杉芳博校長は、「海と山がある銭函の良好な環境の中で、よい勉強になっていると思う。この総合学習の時間で、命に関わる大切なことを学んでくれれば嬉しい」 と、生徒たちの様子を見守っていた。