酒と笑顔の一夜 「第7回はしご酒大会」 

hasigo.jpg 小樽一の繁華街・花園に人が溢れ、顔を赤らめた”酔人”たちが飲食店街を闊歩した。



 7年目を迎えるドリンクラリー「第7回はしご酒大会」(北観協社交組合小樽支部・安達七郎支部長主催)は、花園飲食店の50軒が参加して行われた。
 メイン会場となったサンモール一番街のステージでは、小樽太鼓衆「鼓響」の威勢の良い打演が響き、会場を盛り上げていた。18:50からは、スタート前の1万円の抽選会が行われ、ラッキーチャンスを引き当てた人の歓声が上がっていた。
 19:00からの号砲で、ドリンクラリーが一斉に始まった。サンモール一番街を埋めた参加者たちは、一目散に指定された5軒の飲食店へ向かった。
 スナックや飲食店では、同じ店を回る同志の連帯感が高まり、見知らぬ人たちが、すぐに仲良しになり、場を盛り上げた。中には、市長や商工会議所会頭、市議会議員たちも各店を回り、笑顔を見せていた。
 1,000人の参加者たちは、次々に指定された店を回り、10万円の旅行クーポン券のゲットを目指し、各店でドリンク券を出し、参加資格をクリアするのに賢明だった。
 参加店もそれぞれ工夫を凝らし、殻付きの大きな生がきを提供したり(ほたる)、入浴剤や灰皿、ストラップなどのお土産を用意したり(マラケッシュ)、好きなカクテルを選ばせたり(TEN MASTER)、お土産のほかに重箱のつまみを用意したり(祥)、「女の子に突然休まれちゃったのよ」と言いながら、孤軍奮闘する店(ルージュ)もあった。
 市内在住の女性(30代)は、「仲間4人で飲みに来ました。行ったことがない店を知ることが出来るので楽しい」。新光町在住の大西英司さん(59)は、「仲間と集まるきっかけになる。小樽の行きつけの店は決まっているので、はしご酒で新しい発見が出来る」。緑町の角田芳子さん(73)は、「年取っていても、若くても、打ち解けることが出来るので楽しいわ」と、はしご酒を満喫していた。
 この小樽の繁華街を酒と笑顔の一夜に変えたドリンクラリーが終わると、小樽の街は、急激に秋色を深めることになる。