山田市政3期目の”公約違反” 19年度決算も累積赤字


 小樽市議会の決算特別委員会(成田晃司委員長)が、10月6日(月)13:00から、市役所別館第2委員会室で開会した。
kessan2.jpg 決算委員会の日程は、6日(月)から9日(木)までの4日間。2007(平成19)年度の一般会計・特別会計・企業会計などの決算認定を行う。
 6日(月)は、総括質疑が行われた。平成19年度決算の数字は、市の一般会計、国民健康保険特別会計、病院事業会計などが破綻している
状況をまざまざと示している。
 一般会計では、市は、4年連続の累積赤字を計上し、カラ財源による翌年度の歳入を繰上充用金による非常手段を多用している。2007(平成19)年度決算では、12億9,659万円の不足額を生じ、前年度に比べ、1億1,258万円も悪化している。
 この財政状況について、市の財政部は、「財政調整基金、減債基金を取り崩し、その他に取り得る方法は限界だと思っている。歳出削減を行っても、限界に近づいている。この先、国からの交付税などの手立てがないと、独自財源は底をつく」と、市財政が限界点に達していることを認めた。
kessan1.jpg 山田勝麿市長は、山田市政3期目のマニフェストで、財政健全化をトップに上げ、「19年度から単年度収支を黒字に転換し、累積赤字を解消します」と、市民に”政権公約”をしていた。
 しかし、現状は、単年度収支でも黒字にならず、累積赤字の解消も出来ていない。市議会でこの平成19年度一般会計決算がすんなりと認定されると、市長の公約違反を市議会が見過ごすことになる。結局、市議会側も、この市長の公約違反に加担した事実だけが残ることになる。
 このほか、国民健康保険特別会計や病院事業会計などの平成19年度決算でも、破綻している数字が並んでいる。この4日間の決算特別委員会が、どのような審議をするかが問われることになる。
 山田市政3期目のマニフェスト1 
 関連記事1 関連記事2 関連記事3