洗った羊毛を草木染め 第2回博物館講座


yomo1.JPG 刈りとった羊毛から毛糸のコースターを作る、市総合博物館(手宮1)の第2回講座が、11月15日(土)実験室で開かれた。
 10月から来年2月までの4回シリーズで行われている同講座は、円山動物園の羊2頭分の毛を加工して、毛糸のコースター作りに挑戦中だ。
 10月の第1回では、刈り取った羊毛の汚れを取り除いて洗浄する作業を行った。今回の第2回は、「羊毛の草木染め」で、身近にあるマリーゴールドの花や栗のイガなどの草木を使って羊毛を4色に染める作業を実施した。
yomo2.JPG 前回参加した15人に新たに4人加わった計19人の市民が参加。5グループに分かれて、羊毛を100gずつ取って洗濯ネットに入れて、湯に静かに沈めた。同時に、染料となる栗のイガ(茶色)やスオウの材(赤)などを鍋で煮出した。
 羊毛は、沸騰してから弱火で1時間煮るため、参加者たちは、この空き時間を利用して、次回行う紡ぎの練習に没頭した。経験者も多く、親と一緒に参加した小学生たちは、手本を見て懸命に練習していた。
yomo3.JPG 煮出した1時間後、羊毛を染料液の鍋に入れて、さらに1時間煮る作業を行い、温度を冷まし、ぬるま湯ですすいだ。酢を数滴入れた湯に5分程度浸し、すすいで脱水・乾燥させて、この日の講座は終了した。
 高島小の干場知美ちゃん(9)は、「全部参加して、自分で洗った羊毛でコースターを作る。今日は、スオウで作った可愛いピンク色に染めた。これから楽しみ」と紡ぎの練習に取り組んでいた。
 次回の「第3回 毛糸を紡ぐ」は、1月24日(土)13:30~15:30に予定されている。参加無料。
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