小学校英語「教員研修」 揺れる各校の対応


 小学校で2011(平成23)年度から必修となる外国語(英語)活動に伴う「教員研修」(後志教育局)で、市内27校のうち7校しか参加申込をしなかったことで、申込の最終締切28日(金)を前に、市内各校の対応が大きく揺れている。
 後志教育局では、2008(平成20)年度・2009(平成21)年度で1回ずつ「教員研修」を行うことにしており、1校1教員の参加を義務付けている。後志管内では、50小学校の半分の27校が参加する意向を示しているのに対し、小樽では、27小学校のうち4分の1の7校しか参加しないことになっていた。参加は、忍路中央・稲穂・花園・緑・量徳・張碓・桂岡小学校。 関連記事
 これは、外国語活動の導入に反対する北海道教職員組合(北教組)から出された不参加の指示と、研修日程と保護者会の日程が重なったことなどが、大きな要因となっていた。このため、市教育委員会は、11日(火)までだった申込締切を28日(金)まで延長し、臨時校長会議を開くなど再度参加を呼びかけた。
 この結果、当初、参加に難色を示していた各校では、会議を数回開くなどし、参加か不参加か、来年度に参加するのかなどで揺れている。
 本社では、参加を申し込んだ7校を除く20校の校長に対し問合せたところ、色内・入船・銭函・手宮・長橋・望洋台の6校が、今年度に参加する方針であることが分かった。また、28日(金)に結論を出すとしているのは、奥沢・豊倉・潮見台・塩谷の4校。来年度に参加する予定としてるのは、朝里・手宮西・高島・最上の4校。 未定としているのは、天神の1校。「校長が不在のためコメントが出来ない」としたのは、若竹・北手宮・幸・桜・祝津の5校となった。
 「教員研修の日程と保護者参観日とが重なってしまい、来年度参加出来れば良いと考えている。参加する方針を持っているが、北教組本部の指示との葛藤もあり、先生に縛りがあるのは事実。無理矢理参加させることも難しい。出来れば参加させたいので、明日(11/28)の職員会議で判断する」(朝里小)
 「再度の募集を受けたことから、学校の先生から申し入れがあり、今年度の研修に参加することにした」(色内小)
 「明日結論を出す」(奥沢小)
 「来年度参加する考えがあったが、今年度参加することに変更した」(入船小)
 「授業参観日と日程が重なっているので、来年度に参加することにしている。必修になるのだから、子供のために研修に参加するのは当たり前」(手宮西小)
 「今日も15:30に会議を開いて、参加して欲しいと最後の呼びかけを行った。25日にPTA会長さんが学校に来てお願いしていたことも、職員に伝えた。すでに、本校では、英語活動を行い、28日には知人のオーストラリアの先生も来ることになっている。本部の指示のハードルが越えられるかがあるが、ぜひ、今年度の研修に参加してもらいたいと思っている」(潮見台小)
 「先生と粘り強く話して今年度の研修に参加出来るようにしたい」(塩谷小)
 「保護者会や地域公開日などの日程と重なってしまったので、来年度参加しようと考えていたが、調整が出来そうなので、今年度参加する方向で前向きに進めている」(銭函小)
 「まだ未定だけど、来年は出る方向で進めている」(高島小・教頭)
 「最初は来年度に行く予定をしていたが、今年度参加出来るように話している」(手宮小)
 「最終調整中で、結論は出ていない。今年度参加するように呼びかけているが、難しければ来年度になる」(天神小)
 「今のところ不参加となっているが、明日28日に最終調整を行う。義務付けられているので、公務のことなので行かないということにはならないと思う」(豊倉小)
 「今年度については未定だが、来年度は絶対出さなきゃいけない。なんとしても出したい」(最上小)
 「今年度の研修に出る方向で進めている。保護者会とぶつかって今年度は難しいと思っていたが、来年度から英語授業を15時間設けることになるので、今年度行った方が良いと思って、1名行く方向で考えている」(長橋小)
 「現在、つめの作業に入っている。今年度参加した方が良いと思っているので、保護者会と日程が重なっているが、態勢をどうしたら良いか調整している」(望洋台小)。
 これにより、当初7校しか参加しないことになっていた英語「教員研修」に、小樽からも半数程度の参加が見込まれることが確実になった。
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 小学校外国語活動サイト(文部科学省)