企画展「どこから来たのか?―道央のカマキリとカマキリの世界」開催中の市総合博物館・運河館(色内2)で、12月7日(日)、ギャラリートーク「小樽近郊のカマキリ事情」が行われた。
山本亜生学芸員は、集まった市民約10人たちに、展示中のカマキリの標本の前で、小樽近郊で見つかっているカマキリ類について解説した。
石狩市の住宅街の写真を手に、「カマキリが、こんな住宅街の中から見つかった。最近では、長橋小・幸小の子供たちが見つけたという話も聞く。他の虫を食べるカマキリが道央に定着するということは、生態系への影響は少なくないはず。定着しなければ、しない方が良いと思う。今後と現在のデータをつかむ必要がある」と話した。
「どういうところで見つかっているのか」、「カマキリが定着するということは、民家でも卵が見つかることもあるのか」と、参加者からの質問も次々に出された。
「カマキリは、人里近くで発見されている。カマキリの大人は、1年で死ぬので、卵が民家で見つかることもあるかもしれない。寒さで凍ってしまうということも言われるが、寒さを防ぐために周りがフワフワして温かくなっている。厳しい北海道の冬には耐えられなかったのだが、最近の温暖化が影響しているのか、それとも、たまたまこの2、3年が温かいだけなのか、10年ぐらい見てみないと分からない」と答えた。
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