“金欠市役所” 総額11億円のボーナス支給


 小樽市役所(山田勝麿市長)は、12月15日(月)、全職員1,803名(市長・副市長含む)に対し、総額11億1,000万円の冬のボーナス(期末・勤勉手当)を支給した。
 小樽市は、約1,114億円の巨額借金(平成20年度当初予算市債残高)と4年連続の繰上充用による累積赤字15億384万円を抱え財政破綻状態だが、どこから資金を調達をしたのか、11億円に上るボーナスを振舞った。
 今回のボーナスは、給料月額等を基礎にした基準額の1.85か月分(医師を除く)を支給。一般財源の歳入不足に伴って、0.9か月分カットと役職加算(5~20%)の凍結を行い、昨年度の15億1,000万円から11億1,000万円へと、4億円減少となった。
 それでも、市長は、127万2,985円(昨年度189万9,156円)、副市長120万1,464円(179万2,454円)、一般職1,801名平均61万5,198円(80万1,528円)となった。市議会では、議長93万8,505円(140万148円)、副議長84万7,115円(126万3,804円)、議員77万5,057円(115万6,302円)支給された。
 小樽市は、巨額借金を抱えながら一般会計は4年連続で赤字決算を繰り返し、市長の言う財政再建どころか、財政破綻が現実のものとなっている。経済不況が大きくのしかかる中でのボーナス支給だけに、小樽市民に納得してもらえるか、疑問が残る。
 中でも、3期10年目の任期を務める山田市長は、新病院の建設、財政再建、商店街の活性化などを公約にしているが、これらも任期中に実現させる望みは遠のくばかりとなっている。
 減額したとはいえ、市長は127万円のボーナスを懐にした。公約違反のうえに、自らの失政を市民負担に押し付けながら、自らはちゃんとボーナスを受け取るという姿勢は、到底市民の理解を得られそうにない。せめて市長は、「ボーナスくらいは返上しろ」というのが市民の大勢だ。
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平成20年12月15日 支給の期末・勤勉手当について

支給率 1.85か月(医師を除く) 期末手当1.1か月 勤勉手当0.75か月
1.市職員
平成20年度 平成19年度
全会計(市長・副市長含む) 1,803名 1,884名
総支給額(控除前) 11億1,000万円 15億1,000万円
平成20年度 平成19年度
特別職 市 長(控除前) 1,272,985円 1,899,156円
副市長( 〃 ) 1,201,464円 1,792,454円
平成20年度 平成19年度
一般職 1,801名 1,882名
平均支給額(控除前) 615,198円 801,528円
2.市議会議員
平成20年度 平成19年度
議 長(控除前) 938,505円 1,400,148円
副議長( 〃 ) 847,115円 1,400,148円
議 員( 〃 ) 775,057円 1,156,302円