樽病看護師の退職さらに 1月末に7名


 昨年12月末に総看護師長ら11名の看護師たちが一斉に退職した市立小樽病院で、当初、1月末の退職者は1名としていたが、結局7名が退職することになった。
 市立小樽病院の看護師の定数は224名だが、1月1日付で199名、さらに1月末には192名と、32名少なくなる。第二病院の定数は164名だが、1日付で154名となり、今月の退職者の予定はないという。
 1月29日(木)に開かれた市議会市立小樽病院調査特別委員会で、市は、この看護師の相次ぐ退職について、「退職理由として、札幌近郊の病院に転勤する人が多い。リタイヤは3割程度、個人的な都合という理由もあるが、給与の不足という理由も多い。ドクターの数が減って休棟が増えており、毎年のように所属が変わるという不安もある」と答弁した。
 また、平成19年と平成20年の削減した後のボーナスでは、25歳で88万880円から70万700円の18万180円、35歳で119万9,440円から95万4,100円の24万5,340円減少したことを挙げ、「毎年、20~30名の退職はあるが、例年から見ると少し多い」とした。
 さらに3月までに樽病9名・二病9名の計18名の退職が決まっており、樽病事務局は、4月、5月で19名の採用者を見込んではいるが、定数確保までには至らない。
 「1月で両院合わせて40名の欠員が出ることになり、2月、3月の退職も流動的なものもあるが、7対1看護の確保に努力する」とした。
 しかし、山田勝麿市長は、「看護師もバラバラ退職して、7対1看護も非常に厳しい。なんとかこの状況を脱却するようにしたい」と、7対1看護の維持に汲々とする状態が続いている。
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