市公設水産市場の初せり 


suisanhatsuseri1.jpg 6日(火)05:00、夜明け前の薄暗い小樽市公設水産地方卸売市場(高島1)に、卸売業者や買受人など水産業関係者約60人が集まり、初せり式が行われた。
 水産市場開設者の山田勝麿市長は、「昨年の取扱数量は3万9,000トン、金額は32億4,700万円で、前年同期と比べ、 取扱量110%、金額131%の増加となった。この時期、シケが多いが、 各船それぞれ安全操業に心がけ、スケトウダラやホッケなどの漁獲高が増加することを期待している」と挨拶した。
 このほか、「昨年9月の金融不況で、金融機関などで混乱を起こし、今年も大変な一年となる。水揚げされる魚は小樽の財産で、枯渇されないように資源の持続性を保つため減船を実施した。関連業者が知恵を出し協力し合い、体質改善のチャンスだと考えられる。今年1年、明るい年になるよう頑張りましょう」(小樽機船漁業協同組合・佐藤竹榮代表理事組合長)
suisanhatsuseri2.jpg 「今年も厳しい年になる。昨年は水揚げ量・金額が増加したが、中身は片寄った魚の水揚げとなった。仲買・漁業者が協力し、少しでも多く魚が並ぶように努力したい」(小樽鮮魚買受人連合会・安田博会長)と述べ、関係者たちの協力を呼びかけた。
 小樽鮮魚買受人連合会の太田清一専務理事の掛け声とともに、早朝の場内に威勢良い三本手締めが響き、2009年の初せりがスタートしたが、生憎、5日(月)がシケとなったことから、初せりには鮮魚が並ばなかった。昨年暮れに水揚げされていたカレイの冷凍約450kgのみの寂しい初せりとなった。
 関係者たちは、「この時期は仕方がない」、「本当は鮮魚が並んでいれば、格好もいいのだが」と話していた。