小樽市教育委員会は、2011(平成21)年度から小学校教育に導入される「外国語(英語)活動」に伴う指導資料を発行し、1月14日(水)10:00~12:00、市内教員を対象とした「小学校における外国語活動研修講座」を実施した。
同講座は、2007(平成15)年から毎年実施する市独自の教員研修の一環として、市教委が作成した外国語活動指導資料「コミュニケーション能力の素地を培うために」に沿って、講義とワークショップが行われた。
この外国語活動の導入には、北教組の反対があり、昨年12月に開催された後志教育局の教員研修の参加・不参加を巡って、市内各校の対応が大きく揺らいだ経緯がある。今回の研修は、市独自のもので強制ではなかったが、24校の教員39人が参加した。
講義では、「外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う」ことを目標にしているなど、指導資料の説明が行われた。
指導資料はA4版の24ページで、文部科学省や北海道教育庁発行の文献を参考にして作成された。外国語の目標や内容、指導内容の留意点などの理論編と、年間指導計画の立案と考え方、授業の構成方法、ゲームの効果的な活用などの実践編からなる。 (こちら)
約30分間の講義のあとに、ALT(Assistant of Language Teacher)2人によるワークショップが行われ、指導資料でも基本とするあいさつについて実践。ALT2人の自己紹介が行われ、参加した教員が、「Good morning」、「Nice to meet you」、「My name is …」などと繰り返し発声練習した。名刺の交換方法も行われ、ALTとの実践はもちろん教員同士でも積極的に取組み、英語の発声に徐々に慣れていった。
市教委指導室は、「英語を話す回数が増えると、だんだん慣れてくる。子供たちも一緒です。Sをつけるとか、Aをつけるとか細かい部分や文法は、中学生に入ってから勉強するので、5年生の時は友達との関わりを大切にした体験的なコミュニケーション活動を行うようにし、6年生の時は友達との関わりを大切にしながら、世界へのつながりや広がりに関する活動へ発展させていくことをねらって実施して下さい」と呼びかけていた。
研修後のアンケートでは、大半が「実践的な内容でためになった。また開催してほしい」の意見・感想だったという。
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