雪あかりの路が閉幕 吹雪く最終日


lastday.jpg 2月15日(日)21:00、白い雪が降りしきる夜空に、終わりを告げる花火が打ち上げられ、10日間の日程で開かれていた「第11回小樽雪あかりの路」が、閉幕した。
今年は、暖冬異変による雪不足に加えて、時ならぬ降雨にも見舞われ、オブジェが崩れるなど、苦労を強いられた。
しかし、関係者やボランティアたちは、イベントの成功のために力を合わせ、雪のオブジェやスノーキャンドルなどの修復を繰り返し行い、来場者の目を楽しませた。
最終日の15日(日)は、強い雪が吹き付ける天候となった。降り積もる雪によって、ロウソクの灯りが消え、ボランティアたちは、懸命に火をともす作業に取り組んでいた。
イベント期間中には、メイン会場の運河や手宮線会場のほかに、市内各所のあかりの路会場にも、ロウソクの灯りがともされた。
カトリック富岡教会では、14日(土)・15日(日)の2日間、ゴシック様式の建物を背景にスノーキャンドルがいくつも並べられた。ハート型のスノーオブジェも設置され、カメラマンたちが次々に足を運び、会場の独特の雰囲気を写真に収めていた。

 今年初参加となった伊藤整「ゆかりの地」塩谷会場(塩谷小学校)は、週末の土日に雪あかりを灯した。周辺住民たちが協力して造った伊藤整の文学碑を模したオブジェやハート型のオブジェに灯りをつけた。会場に訪れた子供たちは、普段とは異なる学校の敷地の雰囲気に感動の様子だった。

 小樽商科大学では、10日(火)・12日(木)・13日(金)の3日間、大学会館前の敷地にユニークなオブジェを造り、講義を終えた学生たちの目を楽しませた。同大のマスコットキャラクターの商大くんなどの可愛らしいオブジェがあり、学生カップルたちが記念撮影する姿が多く見られた。

 勝納川地区では、13日(金)の1日だけ、雪あかりを実施した。国道から雪の花酒造までの川沿いにスノーオブジェをずらりと並べ、勝納川地区にしか出来ないオリジナルの雪あかりを演出。雪の花酒造では、滑り台を設置し、近所の子供たちは何度も何度も滑り降り、にぎやかな雰囲気が広がっていた。

 雪あかりの”やわらかな”灯りの輪は、年々、市内各所に広がっている。今年は、実行委員会が把握しているだけで35会場にも上り、このほかにも家の前でのプチ雪あかりなども行われている。
冬の小樽をロウソクの灯りで包む「第11回小樽雪あかりの路」は、15日(日)、市民をはじめ道内外、外国人観光客の目を楽しませて終幕となった。
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