財政・病院・丸井問題を質疑 市議会で会派代表質問 


 開会中の小樽市議会第1回定例会(3月議会)では、3月2日(月)13:00から本会議で、自民・共産の2会派による代表質問が行われた。
 代表質問では、財政・市立病院問題、丸井今井跡地の再開発などについて質疑された。
yokota.JPG 横田久俊議員(自民党)は、丸井今井跡など中心市街地活性化の方策について、「『東京の大手デベロッパーが土地、建物を一括購入し、建物を改修して新規出店するとの見方がある』との報道がなされたほか、市長も所信表明の中で同様の経過をお話しておられます。後継の核テナント、大手デベロッパーの動き、同ビルの活用形態、後継ホテルの状況などについて情報をお持ちと思いますのでお知らせください」と質問。
maryor.jpg 山田勝麿市長は、「現在、施設を管理する小樽開発株式会社が大手デベロッパーと施設の一体的な活用に向けて、精力的に交渉していると聞いております。市といたしましては、中心市街地の活性化のためにも、この施設が1日も早く全館再活用されること、また、中心部には大規模な収容能力のある宴会場を備えたホテルがないことから、早期に新たなホテルが進出してくることを期待しております。詳細な情報につきましては、民間同士の交渉のため、承知しておりませんが、今後の施設再生に向けて、できる限りの支援に努めてまいりたい」と答弁。
 また、市立病院改革プランの進行管理の方策について、「市長、病院長らによる大学医局への積極的な依頼、要請活動を繰り返し述べておられますが、その効果はあまりないように感じます。本市として独自の医師確保方策はないのでしょうか?これまで医師確保のために病院として実施してきたことについてお知らせください。また、医師不足を解消するため有効と考えられる対応と、それをどう具体化していくのか」と質した。
 市長は、「市独自の医師確保の対策というのは、なかなか難しいと考えますが、これまで病院が実施してきたことは、北大、札幌医大の各医局への医師派遣の要請に加え、幅広く医師を求める観点から新たな医局へ赴いての派遣要請や情報収集、さらには、個々の医師の人脈による要請のほか、医療関係雑誌への求人広告掲載なども行っている」と答えた。
kitano.jpg 北野義紀議員(共産党)は、稲穂1丁目再開発とまちづくりについて、「小樽開発と交渉しているデベロッパーが丸井跡とグランドホテル跡をセットで誘致しているのではないかとの懸念も取りざたされています。今後の見通しを。築港再開発のとき、既存の中心街との共存共栄ではなく、共倒れになると反対したのはわが党だけでした。所信表明で、ウイングベイの最近の特定調停の件に触れていたが、OBCの今後についてどうするのか。市長のまちづくりの基本姿勢は」と質問。
 市長は、「大手デベロッパーとの間で、丸井今井棟及びホテル棟、アネックス館を一体として再活用すべく、精力的に交渉しているとのこと。OBCの今後ですが、スポンサー企業の撤退等により、特定調停を取り下げたOBCは、債権者であるイオン北海道と引き続き話し合いを続けているとしており、市としても雇用を守る立場からも施設の存続を願うものであり、関係者の協議の推移を見ながら、必要な協力は行ってまいりたいと考えております。まちづくりの基本姿勢については、利便性の高いコンパクトで安全・快適なまちづくりを目指すため、これまでに整備されてきた都市基盤を有効に活用しつつ、新しい都市機能を加え、にぎわいあふれる市街地の再生を進めております」と答弁。
 また、病院問題については、「改革プランの収支計画を見ると、21年度から小樽病院の3人の医師不足が解消されたものとしての計画となっています。これに狂いが生ずると改革プランの資金収支計画にただちに影響が出てきます。3人の補充のメドは立っているのか」と質した。
 これに対し、市長は、「昨年9月末で退職した医師3名の補充に向けて、大学医局などに対し、精力的な働きかけを行ってきているところです。皮膚科については、常勤医の確保は困難な状況ですが、派遣医により外来診療については継続していくメドがついたところであります。また、内科につきましては、呼吸器の専門医に限定せず選択肢を広げて確保に向けて努力してきており、現在具体的な話を進めているところでります」と答えた。
 3日(火)も引き続き会派代表質問が行われる。
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