雪解けで”幻の手宮滝”出現

 3月も中旬となり、雪解け時期に水量が増す”幻の手宮滝(御前水の滝)”が、手宮洞窟脇の崖に出現している。水音を周辺に響かせ、春の訪れを実感させている。
この手宮滝は、1882(明治15)年、明治天皇の御行幸の時のために確保された御前水井から溢れる水によって出来る滝。通称「御前水の滝」と呼ばれている。
普段は、小さな水の流れで、流れているかどうかも確認しづらいが、この雪解け時期だけは、流れ落ちる水の量が増える。市内手宮から祝津に抜ける道道小樽海岸公園線の手宮洞窟保存館(手宮1)脇に出現した。
手宮公園の雪解け水を集めて流れる滝は、2本の流れに分かれ、下流で合体して、滝音を周辺に響かせている。滝の周囲には、すでに青々とした新芽が芽生えており、小樽に春の息吹を伝えている。
手宮洞窟の管理を担当する職員によると、今年は、2、3日前に出現し、日に日に水の流れが増し、周辺を歩く市民に春の訪れを実感させている。
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