高校生になっても頑張るぞ!! 「小樽探検隊」活動開始


tanken1.jpg 自転車で小樽を探検する「小樽探検隊」(渋間靖隊長)の隊員10人は、今年3月、晴れて志望高校への合格を果たした。「高校生になっても頑張るぞ」と、雪解けとなった30日(月)から、今年の活動をスタートした。
 「小樽探検隊」は、菁園中学校の10人グループ。2007年7月、2年生の時に隊を結成し、歴史的建造物や市内各地の1丁目巡りなどを行っている。昨年8月には、オリジナル歴建ガイドマップを作成した。
tanken3.jpg 中学校最後の活動は、市内の1丁目巡りだったが、降雪や受験勉強などのため、最後まで廻ることが出来ずに、冬期間は休止していた。このほど、隊員10人が、中学校を卒業して志望校に合格したことで、雪解けとなった30日(月)から活動を再開した。
 今年最初の活動は、日専連ビルへ移転する小樽商工会議所(色内1)の建物探検。建物は、1933(昭和8)年に竣工した3階建・鉄筋コンクリート造の延べ1,370平米。外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には土佐産の大理石が用いられている。昭和初期の貴重な建造物として、市の指定歴史的建造物となっている。
 この日は、探検隊の渋間隊長・熊谷祐太副隊長・鈴木拓海広報官の3人が、長澤正往事務局長の案内で、正面玄関や来賓室、金庫、会頭室、屋上などを探検。
 「2階フロアは、戦時中、陸軍・海軍が使用し、戦後はGHQの小樽支部として寝床にもなった。かなり古い建物だから、私が若い頃は事務の仕事ではなく水漏れの修復などの雑用をたくさんした。歴史的建造物は、外側ばかりを保存するのではなく、中身も保存することが大変。ドアや壁、様々なところで工夫して直している。こういった努力もあって、当時のままの姿で保存され、雑誌や映画などの撮影地としても利用されている」と解説がなされ、メモやビデオ、写真撮影に熱心に取り組んでいた。
tanken2.jpg 「外だけでなく、内も再生させることが大事だということが分かった。普段、小樽で暮らしていると見えない良いところがたくさんあるので、僕たちが、こういった小樽の財産を見て廻って、全国に情報発信していきたいと思う。市民の心が歴史を守るのだと改めて思った」と話していた。
 探検隊は、メンバーそれぞれが違う高校に進学しても活動を続けることにしており、4月4日(土)、昨年出来なかった1丁目探検を続行することにしている。新たに女性隊員も加わる予定という。
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 小樽探検隊HP