公募の観光協会事務局長 小樽在住者に決定


 社団法人小樽観光協会(色内2・眞田俊一会長)が、全国公募していた事務局長が4月28日(火)に決定した。
 同協会の事務局長は、昨年8月から空席となっていた。新しい人材を置きたいと、初めて全国公募することになり、今年3月から4月までの1ヶ月間で行った。

 これに対し全国から88名の応募があり、同協会の選考会では、4月15日の1次審査の書類選考で10名に絞り、「あなたが考える10年後の小樽観光」をテーマとした小論文の提出を依頼した。
 この後、28日に、眞田会長をはじめ副会長3名、市産業港湾部長の計5名で2次審査を行い、このほど、小樽在住の木立孝志さん(58)に決まった。
 選定理由は、「資質の高さ・柔軟な応対と表現力などのほか、小樽在住でありながら客観的な観光の状況分析と幅広い提案、観光まちづくりのポイントとして、『市民が作り出す中心部商店街の賑わいが観光客を中心部に引き付ける』とした点、やわらかい謙虚な発言ながら、情熱と芯の強さを感じたことなどが挙げられます」としている。
 木立さんは、生まれも育ちも小樽で、小樽商科大学商学部卒業後、丸井今井小樽店で勤務。札幌本社で総務部長、丸井ビルサービス代表取締役を歴任、北海道百貨店協会事務局長の経験もある。
kidati.JPG 「人間味を感じられる小樽の街並が好きで、一度も離れたことがない。しっとりして落ち着いた感じが自分にあっていると思う。定年前には会社を辞めて第2の人生を始めたいと考えていて、今年3月に退職届をちょうど提出した頃、この観光協会の事務局長の全国公募があることを知り、何か自分に縁があると思って応募した。
 全国から88人の応募があったと聞いたので、まさか選ばれるとは思ってもいなかったのですごく嬉しく思っている。小樽が好きで小樽に住んではいたが、札幌に通勤する生活が続いたので、今度は小樽の中で働きたいと思っていた。観光協会の事務局長として何か小樽の役に立てればと考えている。
 事務局長の仕事は、裏方の仕事と思っているので、色々な意見を持っている人が小樽にはいっぱいいるので、そいういった方々の意見をまとめたいと思う。旅行が好きで、全国各地の観光地を訪れたので、観光客の目線で小樽の観光についても意見を持っているので、具体的な取り組みを実行していきたいと思う。
 まずは、市民の方々にとって住みやすい街にすることを目標としている。市民の人たちが住みやすいと感じ、街の中が賑わうようになれば、観光客だって小樽を訪れるようになると思う」と抱負を語った。(写真提供:小樽市総務部広報広聴課)
 事務局長への就任は5月15日。
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