おたる移住推進事業が低調 利用者ゼロ


 「おたる移住・交流推進事業研究会」(中松義治会長)の事業が低調だ。
 同会は、昨年8月、小樽での定住体験や長期滞在などの推進を目的に発足。11月には、43件のメニューを盛り込んだ「移住PRパンフレット」を作成し、ホームページでも情報発信を開始した。
 メニューは、宿泊6件、体験24件、見学4件、スポーツ2件、資格・技術習得2件、講座3件、資格+体験2件の計43件。

 メインの宿泊メニューでは、市内のホテルやロッジ、貸別荘などを利用したプランを企画。民間が所有する賃貸マンションや戸建住宅による長期滞在も用意したが、問合せは数件あるものの、いまだ利用者はゼロの状況だ。
 体験メニューには、市内の職人による和菓子や金箔貼り、指輪制作などが企画されているが、これは、すでに北海道職人義塾大學校が取り組んでいる事業で、同会のPRで利用者が増えているかどうかは不明となっている。
 中松会長は、「2年目の今年度に成果を期待したい」としている。
 おたる移住・交流推進事業研究会