6月9日(火)10:00、石油類管理の三昭株式会社小樽支店(手宮1)で火災が発生したとして、小樽市消防本部の「危険物火災防ぎょ訓練」が行われた。
訓練は、平成21年度「危険物安全週間」(6/7~13)に伴っての実施。「危険物施設の自主管理と危険物施設に対する火災予防対策を再認識する」ことを目的としている。
三昭株式会社小樽支店(神山克支店長)をはじめ、防災連絡協議会、消防団第3分団、市消防本部の4機関の50名が参加した。
「平成21年6月9日(火)9:56頃、日本海北部を震源とする地震(震度5強)が発生した。この地震の影響で、油槽所内の配管に亀裂が生じ、従業員による応急処置作業が行われたが、応急作業中何らかの原因により火災が発生、火災は防油堤内に流出した危険物に引火、火災は拡大の様相を呈しており、隣接タンクへ延焼危険な状態」 との想定。
地震の発生を受けて、同社小樽支店の職員は、直ちに油槽所内の点検を行い、配管の亀裂を確認。職員1名は事務所に駆け込み、市消防本部に119番通報。職員2名はタンクの防油堤内に放水し、初期消火を試みた。
通報を受けた消防隊が、サイレンを響かせながら現場に到着。現場指揮者の指示の下、耐熱服を装着した科学消防隊は、フォームノズルや高発泡用ダクトで科学薬剤を発砲し、油膜を覆った。最後に、各消防隊員たちはホース5口でタンクに向かって一斉放水し、訓練を終えた。
「危険物安全週間」は、昭和39年7月14日に発生した東京品川区の(株)宝組勝島倉庫爆発火災を契機に、平成2年に制定された。毎年6月の 第2週に、 訓練や啓発活動が実施されている。
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