小樽のヒラメも泣く魚の値段 市場取引は安値圏


 今年、小樽市内で漁獲された主要な魚の値段が、昨年に比べ、ヒラメも泣く安値圏で推移している。
 北海道後志支庁産業振興部水産課の1月から3月までの魚種別単価調べによると、タラやホッケ、ヒラメ、ニシンなど主要な魚の1kgあたりの値段が、昨年と比べて14円~286円も安くなっている。
 今年のタラは1kg・283円で、昨年同時期の417円よりも134円安い。ホッケは同23円で、昨年の37円より14円。ヒラメは同1,602円で、昨年の1,888円より286円。ニシンは同386円で、昨年の600円より214円。カレイ類は同373円で、昨年の441円より68円も安く取引されている。
 小樽市漁業協同組合では、6月9日(火)付のブログで、「なぜ?魚の値段がすーんごく安い・・・」と題した日記をアップした。
 「ここ小樽も各町々の祭典が始まり、札幌ではYOSAKOI、そして北海道神宮祭と続く。例年であれば、数々の行事の中で旬の鮮魚が値を上げていくのが当たり前であった。ところが今年、なにもかにも魚が安い。特にこの数日、ヒラメ一番良い型とされる1kから2k弱の型、散々たる値段・・・」と嘆いている。こちら
 「不況の影響だけではないが、消費者の財布のヒモが堅く、ものが動かない。供給はあるが、消費がないので、魚がダブついているので、魚の値段は全般に下がっている」と推測している。