旧手宮線活用懇話会 報告書を市HPにアップ


 旧国鉄手宮線活用懇話会(中松義治座長)の報告書がまとまり、市は、23日(火)から、ホームページにPDFデータで掲載し、団体や個人など多くの人から意見を募集している。
 同懇話会は、北海道で最初に建設された幌内鉄道の起点・旧国鉄手宮線跡地の活用策を探るため、2008(平成20)年2月に設置された。
 メンバーは、小樽市中心市街地活性化協議会、北海道旅客鉄道株式会社、小樽商工会議所(女性会)、株式会社エフエム小樽放送局、社団法人小樽観光協会、小樽まちづくり協議会、小樽雪あかりの路実行委員会、おたるいか電祭り実行委員会、地元市民、小樽商科大学学生の10団体15名とオブザーバー(小樽市2名)の構成となっている。

 これまで5回の会合を開き、同跡地の活用策を検討し、このほど報告書をまとめた。報告書は、A4版カラー22ページ。はじめに、これまでの歩み、現状、基本的な考え方、懇話会における主な意見などがまとめられている。
 「市民が集う商店街、観光客が楽しむ運河・堺町、昔ながらの姿が残る北運河や小樽市総合博物館などの街をつなぐ。市民が憩い楽しみ、観光客も訪れ、市民と観光客の交流が生まれる。先人が築いた小樽の歴史を伝え、小樽の魅力を高める。これらの想いを込めて『まち・ひと・ときをつなぐ』を旧国鉄手宮線活用のテーマとする」。
 延長1,670mを4つのゾーンに分け、稲北・竜宮・中央・色内・花園ステーションを設置し、DMVやトロッコの運行、自然風の花畑などの緑地化、バリアフリー化など26項目について検討したいとしている。旧国鉄手宮線活用懇話会報告書(PDF 6.31MB)
 市は、8月10日(月)までHPで報告書を掲載するほか、市内サービスセンターで閲覧を可能にし、意見を募集する。この意見を懇話会に報告し、市が取りまとめることにしている。2010(平成22)年度以降は、段階的な整備に着手し、イベントや草花の植栽などソフト事業も展開していく。
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 旧国鉄手宮線 意見募集