決まらぬ診療所開設 花銀通りの高齢者専用賃貸住宅


 今年3月にオープンした高齢者専用賃貸住宅「ヴェラス・クオーレ小樽」(花園1)に併設する予定ことにしていた内科と整形外科の診療所の開設が、決まらない状況のままとなっている。
 同施設は、高齢者専用賃貸マンションに内科と整形外科を併設することにしていた。近藤技術コンサルタントが企画し、近藤工業株式会社(若竹町3・佐藤慶一代表取締役社長)が施行した。
 高齢者専用賃貸住宅(延べ4,607.71平米)は、札幌で介護付有料老人ホームを経営する光ハイツ・ヴェラスがテナントとして入居し、運営している。59戸を用意し、2~3階を小樽市民を対象とした地域密着型特定施設、4~6階を誰でも入居可能な特定施設にしている。http://www.varus.co.jp/image/2009cuore.pdf
 施設1階198.15平米に内科、58.23平米に薬局、2階212.81平米に整形外科を開設する予定で計画が進められていたが、医師の急なキャンセルや、不況の煽りを受けて、今だ入居する診療所が決まっていない。「一部の入居者からは、診療所があると聞いて入居したのにという声があったが、市内の提携医療機関の協力を得てやっている」という。
 近藤技術コンサルタントは、「当初は、整形外科の医師が開業し、内科の医院がサテライトとしてオープンする方向で決まっており、目処がついたのでこの事業を始めた。しかし、いざ建設を始めたらダメになった。色々な医師に話をしているが、自分で開業するには金がかかるので、勤務医なら行くという人がいる。入居者には診療所が入ると説明しているので、開業する医師を募集するなど、診療所の開設に努力している」としている。
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