潮まつり雨のフィナーレ 小樽の陸・海・空に彩り


小樽の夏の祭典「第43回おたる潮まつり」は、7月26日(日)、雨のフィナーレを迎えた。陸の神輿渡御、海の船団パレード、空の花火大会が、最終日を盛り上げた。
フィナーレは、市内が厚い雨雲で覆われ、時折、雨がバラつく生憎の天候となったが、予定通り、神輿渡御や船団パレード、花火大会が行われた。
祭り最後の恒例の神輿渡御は、花銀商店街からスタート。約1,000人の担ぎ手たちが一堂に集結した。神輿会それぞれの「セイヤッ」、「エッサ」の掛け声を響かせて、6基の神輿を担いだ。雨を吹き飛ばす勇ましさで、サンモール一番街、中央通り、中央ステージまでの約1.7kmを練り歩いた。
17:00の中央ステージ前の宮入れでは、6基の神輿が上下左右に大きく揺られ、担ぎ手たちの熱気が会場に広がった。市民や観光客たちは、この気合の入った宮入りに驚きながら、大きな声援を送っていた。 Youtubeチャンネル

 船団パレードは、高島や祝津の漁師たちの漁船など17隻が参加した。第3号ふ頭基部の観光船乗り場から、勝納町までの小樽港を、大漁旗を大きくなびかせながら一巡り。約150人の市民も、このパレードを観光船や屋形船で見学した。参加者たちは、潮風を受けながら、海上から薄い霧がかった小樽の街を見上げていた。 Youtubeチャンネル

 花火大会「海灯(うみび)」は、約1,500発の打ち上げ花火と早打ち、大型クレーンによるナイヤガラで、小樽の夜空を彩った。ちょうど雨が強く降り出し、市民や観光客は傘をさしながらの花見見物となった。会場の人出は、3日間の中でも最多となり、雨の中、次々に打ち上げられる花火の饗宴に、大きな拍手と歓声が上がった。 Youtubeチャンネル

 今年の潮まつりは、初日以外は雨に見舞われる生憎の天候となったが、3日間とも大勢の人が会場に足を運び、潮・潮・潮の3日間は、夏祭りらしい盛り上がりを見せた。
第2回のうちわコンテストでは、世界中の人々が潮のピンク色の提灯を囲むようにこぞって集まる絵を描いた、松ヶ枝中学校3年の椎野麻里奈さんの作品が最優秀賞に選ばれた。こちら
第18回潮ねりこみコンテストは、小樽商科大学が1位、北一硝子は2位となった。こちら