おたる案内人検定 受験者半減


 道内のご当地検定の受験者数が減少傾向にある中、小樽の「おたる案内人」検定の受験者数も、初回と直近を比べると半減している。
 小樽のご当地検定は、小樽市・市内経済団体・小樽商大など官・産・学の組織でつくる小樽観光大学校(山田勝麿大学校長・平成18年5月設立)が行っている。
 市内の企業から集めた約300万円の協賛金と、テキスト販売や講座受講費、検定受験費(1級、2級、マイスター)などで運営している。
 第1回の検定試験は、2007年1月にスタートし、1級に58人、2級に85人の計143人が受験した。
 その後、第2回は、1級18人、2級26人の計44人。第3回は、1級33人、2級78人の計111人。第4回は、1級13人、2級42人の計53人。第5回は、1級19人、2級52人の計71人となっている。昨年4月から新たに設けたマイスター試験では、第1回41人、第2回12人の受験者数となっている。
 初回の143人と比べると、今年3月に行われた第5回の71人は半分となっている。事務局の小樽商工会議所では、「ご当地検定の初回は話題もあり、どこの地域も比較的多い。その後、受験する人が減っていくのは当たり前」と話す。
 半減したとはいえ、全国的に認知度の高い観光都市・小樽市のご当地検定は、他都市と比べるとまだ受験者数を確保している方だが、「市内企業の協賛金とテキスト販売や受験費などで運営しているが、単年度で見ると赤字。あと3年、今の方法で運営し、受験者が増えないとなると運営が難しくなる」と不安も抱えている。
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