小樽市総合防災訓練 全31機関282名が連携 



 小樽市最大の総合防災訓練が、9月3日(木)13:00~15:00、色内ふ頭で行われた。陸・海・空の全31機関282名が連携し、万一の大規模災害に備えて訓練に取り組んだ。
 9月1日「防災の日」にちなみ毎年実施している。1923(大正12)年の関東大震災を契機に制定され、全国各地で、地震などの大規模災害を想定した防災訓練が行われている。
 小樽市の訓練は、「平成20年9月3日、午後1時10分ころ、北海道後志沖を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生し、このうち小樽は震度6強と発表された。この地震の発生により、小樽市沿岸地域(北海道日本海沿岸北部)に午後1時12分津波警報が発表された」の想定。
 普段は静かな色内ふ頭に、陸に消防車両など39台、海に船艇6隻、空にヘリコプター1機が次々に集結。道路の損壊やガス管、水道管、電話線の亀裂、建物の倒壊など、各自それぞれの訓練が次々に行われた。
 今年は、「高所ビルからの救助」訓練のために、初めて北海道の防災ヘリが参加した。市消防本部の消防隊員が、倒壊したビルから負傷者を救助。ふ頭のグラウンドに降りた防災ヘリの隊員が、その救助者をヘリコプターまで運び、一気に飛び立ち、医療機関へ搬送した。
 最後に船舶火災救助訓練が行われ、防火衣を着用した小樽海保と消防本部・消防団などが連携して、船舶内部で逃げ遅れた乗組員を救出。出火元の船舶めがけ、ホースで一斉に放水し、総合訓練を終えた。