大観覧車の運転縮小 ウイングベイ小樽


kanransya1.jpg 小樽築港の巨大ショッピング施設「ウイングベイ小樽」のシンボル・レインボークルーザー(大観覧車)の運転が、今夏から、月曜日と火曜日を定休日にし、営業時間も13:00~20:00へと縮小された。
 眼下に広がる青い小樽港を眺めるため、マイカル小樽としての開設当初は、大勢の観光客などが利用したが、その後、マイカルの破たんで大型テナントの流出が続き、現在のウイングベイ小樽へ名前を変えても、札幌寄りの1番街の3階・4階が空洞化しており、利用者は減少していた。
 今年の6月22日からは、月曜日と火曜日の2日間を定休日に設定して、これまでの週7日営業を週5日営業に変更。営業時間も施設と同じ10:00~21:00だったが、13:00~20:00へと6時間の短縮を行った。観覧車前の通路を通る人も少なく、施設はオープンしているのに、観覧車の定休日は入口が閉ざされ、寂しい光景となっている。
 これに対し、市民からは、「利用者が少ないし、経費節減のためなのかな」、「3階・4階のフロアも空いたままだし、経営が苦しいのかな」と不安視する声が広がっている。
kanransya2.jpg 施設を所有運営する小樽ベイシティ開発は、「6月に、雇っていたアルバイトが、就職が決まって辞めることになったので、これまでの営業時間では、ローテーションが組めなくなった。前から火曜日を定期点検の日に当てていたので、利用者の減る月曜と火曜を定休日にして、安全を確保するために点検作業に当てることにした。
 観覧車は、施設にとってシンボルなので、そもそも利益は出ておらず広告塔としての役割と思っている。経費節減のために運転を縮小するぐらいなら、運転をスパッと止めると思う。確かに利用者は減っているが、そもそも観覧車に列が出来るくらいになるには、1周12分で200人の輸送力があるので、5,000人がコンスタントに利用しなければいけない」と話している。
 同施設の観覧車は、4人乗りゴンドラが36台(車椅子2台)。1台貸切1,200円、1人利用600円。レディースデーや市民デー、カップルデーなどは1台貸切800円と、曜日ごとの割引もある。また、館内で3,000円以上買物した人は無料となっている。