「次のステップに独法化検討」並木病院局長 市議会第3回定例会


m3ippan.jpg 開会中の小樽市議会第3回定例会で、9月28日(月)、一般質問が行われた。
 一般質問に立ったのは、高橋克幸(公明)・中島麗子(共産)・成田祐樹(平成)・佐々木勝利(民主市民)・菊地葉子(共産)・横田久俊(自民)の全5会派6議員。観光や旧丸井今井小樽店、市立病院、市長のマニフェストなどについての質疑が行われた。
 病院問題を取り上げた成田議員(平成)は、「非公務員型の独立行政法人化を導入しないと、人件費の削減が出来ないと思うが」と質問。
 並木昭義病院局長は、「確かに独法化により、法的制約が大幅になくなり、職員の罷免などの自由度が増すという考え方がありますし、導入している関係者からも状況をうかがっております。一方、実施済みの病院は、総務省のまとめで全国で11例で、効果や問題点の蓄積も少ない中では、情報収集に努め研究していかなければならない。
 独法化すれば、それをもって直ちに経営改善するものでなく、地方公営企業法の全適がスタートしたばかりで、市長と相互理解を深めることにより、この制度の中で多くのことが出来ること思っております。出来ることをしっかり取り組み経営改善を進めたい。その次のステップとして独法化を検討したいと思います」と答弁した。
 佐々木議員(民主市民)は、「市長は、選挙公約に新病院建設を掲げているが、当時の状況とは変わってきている。市長の現状認識と説明責任が求められている。早い決断と今後の見通しを」と質した。
 山田勝麿市長は、「両病院は老朽化が進み、2つに分かれている非効率性などから、地域医療を守るために、早期の統合新築が必要との考え方には変わりありません。その実現のためには、まず財政的なメドをつける必要があり、平成21年度の一般会計と病院事業の決算見込みを検討した上で、なるべく早く判断してまいりたい」と答えた。