10月も中旬が過ぎ、小樽の街は、雪虫の舞う、晩秋の季節を迎えている。
街を囲む周辺の山々は、一面が赤と黄色に染まっている。街は、この時期にしか見られない華やかな色彩を帯びて、紅葉の見頃を迎えている。
小樽市街を取り囲む、朝里や毛無、天狗の山の木々は、赤と黄色のコントラストに映え、この時期だけの見事な景観を演出している。山から下りた紅葉が、小樽の街を秋色に染めている。
穏やかな晩秋の天候となった10月17・18日の週末は、市内の公園に市民が繰り出し、紅葉狩りを楽しんでいた。
小樽公園の入り口付近の木々の葉も、今が盛りと、紅葉の時を告げ、長橋なえぼ公園では、入り口のモミジやカエデが赤に黄に染まり、訪れた人を出迎えていた。
園内の散策路では、黄や黄緑色に染まった木々のトンネルが出来て、来園者たちは、周囲をゆっくりと見渡しながら、落ち葉がびっしりと積もった小道を散策している。
園内のあちこちで雪虫が無数に舞って、晩秋の終わりと雪の到来を市民に予感させていた。
北国小樽では、この紅葉を楽しめるのもあとわずか。これからの冷え込みと吹き寄せる北風で、秋色に染まった葉は一斉に落ち、街は、長い雪の季節を迎えることになる。