迫力の制圧術訓練 海保しれとこ警備隊 



 「動くな」。「銃を捨てろ」。「身柄を確保しろ」。1月8日(金)13:30~14:00、小樽海上保安部(村田織彦部長)の武道場(港町4)で、巡視船しれとこ特別警備隊が、本番さながらの迫力ある制圧術訓練を行った。
kaihoseiatukunren1.jpg 参加したのは、特別警備隊24名。村田部長は、「これまで実践で培われた力量と日頃の鍛錬の成果を十分に発揮できる訓練となることを期待している」と訓示した。
 第一管区海上保安本部と小樽海上保安部の幹部が、厳しい眼差しで見つめる中、隊員たちは、組手立ちの構えや離脱訓練などの基本訓練を実施し、想定訓練を披露した。
 訓練は、貨物船内でナイフを持った不審者の身柄を確保するものと、フェリー船内で拳銃所持者を制圧するものの2種類を行った。
kaihoseiatukunren2.jpg ナイフを振りかざして飛び出す不審者、拳銃を前に突き出して威嚇する不審者。「ナイフを捨てろ」、「銃を捨てろ」、「撃てるものなら撃ってみろ」などの怒声が場内に響き、本番さながらの緊張感が漂った。
 拳銃所持者の制圧では、不審者の発砲を受けて、隊員の一人が正当防衛射撃。銃弾が不審者の太ももに命中し、戦意喪失したところを、素早く身柄を抑えた。身体調査をしながら手錠をはめる隊員に対し、必死に抵抗する不審者。「動くな」、「じっとしろ」などと、場内は最後まで緊迫していた。