住民提案の富岡地区計画 市が条例案提出


 2月24日(水)に開会する小樽市議会第1回定例会に、住民提案による富岡地区の地区計画策定のための建築条例の改正案が提出される。
 富岡地区では、「税務署周辺地域まちづくりの会」と「日銀行舎跡地まちづくり協議会」の2団体が、周辺の住環境の保全を目指し、建物の高さを10m以下に制限する地区計画を市に提案した。
 税務署周辺地域まちづくりの会」は、小樽税務署(富岡1)が2010(平成22)年春に移転することに伴い、今後の跡地利用に危機感を持ち、地区計画導入に向けて動いていた。
 「日銀行舎跡地まちづくり協議会」は、日本銀行旧小樽支店行舎跡地(富岡2丁目・8,591.2平米・約2,600坪)の売却問題を受けて、地区計画の成立を目指して活動を続けてきた。
 2団体は、2009(平成21)年3月に、建物の高さを10m以下に制限する都市計画の提案書類を市に提出した。市は、これを5月に正式受理(要件確認)し、都市計画案の作成を行ってきた。関連記事
 市議会第1回定例会に、富岡1丁目・2丁目(面積8.4ヘクタール)の高さ制限を盛り込んだ「小樽市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例案」を提出する。
 同議案が議会で可決されれば、小樽市内で初めて、都市計画提案制度を活用した住民主体の建築条例が施行となる。施行は4月1日。
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